最新作“桃鉄ワールド” 『地球の歩き方』が物件監修 「かなり直してもらった」監督明かす秘話
日テレNEWS NNN
35周年を迎えた家庭用ゲームソフト『桃太郎電鉄』。コロナ禍に制作したという世界を舞台にしたシリーズ最新作は、どのように生まれたのか? ゲーム監督に話を伺いました。 【画像】『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』 制作の思いを語る桝田省治監督
“桃鉄”の愛称で親しまれている『桃太郎電鉄』。その最新作、Nintendo Switch用ソフト『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が、11月16日に登場しました。桃鉄は、プレーヤーが会社の社長となり、各地を巡って物件を買い集め、総資産ナンバーワンを目指す、すごろくゲームです。
■コロナ禍のゲーム制作
桃鉄の特徴のひとつが、各地で物件が購入できること。主に日本を舞台にした、これまでの『桃太郎電鉄』では、制作スタッフが実際に全国各地を歩き回って、その土地の名産品や産業などの物件を調査したといいます。 世界を舞台にした本作では、どのように物件を決めたのか? ゲーム監督の桝田省治さんは、「(制作中は)コロナがまん延して、とても(海外へ)行ける状態ではなかった」と、海外に行って調査できなかったと明かしました。 そこで、どのように各国を調査したのかというと「まずは公式的なサイト、観光局や正確な統計を出している国のデータを収集しました。また、(その場所に)行った人のブログを、現地の言葉を翻訳して(調べた)」と、インターネットなどで地道に情報収集したと説明。 そして、収集した情報について、「トリプルチェックぐらいした。まずは、(情報が)正確かどうか、もっと面白い物件はないか、今だったらこっちの方が流行している(など精査した)」と、徹底的にチェックしたそうです。
■『地球の歩き方』がゲームを監修
さらに、情報の精度を上げるため、旅行ガイドブックの出版社に協力を求めたそうで、「『地球の歩き方』の編集部に手伝ってもらえることになったので、彼らに(世界各地の物件案を)1回見てもらったら、“その鉱山は20年ぐらい前に廃止になっている”とか、(ニューカレドニアは)『天使のエビ』が名物、特産品だと調べ、それが食べられるレストランがあるだろうと思って、『天使のエビの食堂』という物件案を書いて指摘されたのは、“(天使のエビ)は高級品なので、現地では食べていません。すべて輸出品です ”(と言われた)。かなり直してもらった」ということです。