湿気で部屋が蒸し暑い! エアコンは「ドライ」と「冷房」どちらにすべき? 電気代も比較
雨で湿度が高いと、気温以上に蒸し暑く感じてしまうもの。そんなとき、エアコンは「ドライ」と「冷房」のどちらを使用していますか? 本記事では、ドライと冷房はそれぞれどんなときに使用するものなのか、12時間使用した場合の電気代も比較しながら解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
「冷房」と「ドライ」それぞれの機能は?
「ドライ」と「冷房」におけるそれぞれの効果は、以下のとおりです。 ●「ドライ(除湿)」……室内の湿度を下げる効果 ●「冷房」……室内の温度を下げる効果 ■じめじめ蒸し暑いときは「ドライ(除湿)」の活用を 湿気が多くじめじめと蒸し暑いときは、エアコンの「ドライ」機能を使うことで湿度が下がり、効率的に体感温度を下げられます。東京都福祉保健局によると、快適とされる室内の湿度は40%~60%が目安です。 雨が降って湿度が高くなると気温以上の暑さを感じてしまうことも少なくないですが、特に梅雨の時期や雨の日などは「ドライ」機能を使うことで、より快適に過ごせるでしょう。 なお、エアコンには一般的なドライ機能ともいえる「弱冷房除湿」のほかに、「再熱除湿」という機能があります。「再熱除湿」は「弱冷房除湿」よりも除湿に特化した機能で、室温は変えずに湿度だけを下げたい場合に有効な方法です。 ■部屋の温度を下げたいときは「冷房」を 室内の湿度を下げる機能がある「除湿」に対し、「冷房」は室内の温度を下げるものです。まずは室温を下げたいというときは、「冷房」が効果的だといえます。
12時間使用した場合の電気代はいくらか
2009年公表と古い資料ですが、東京電力『エアコンの「冷房」と「除湿」の上手な使い方』によると、設定温度を24℃、1時間運転した場合における電気代は以下のとおりでした。 【2.8kWのエアコンにおける検証】※一般的な2.8kWのエアコンは8~10畳程度が目安 ●弱冷房除湿…4.1円(12時間使用時は約49円) ●冷房…………11.0円(12時間使用時は約132円) ●再熱除湿……14.9円(12時間使用時は約179円) 今より22年前のデータであり当時に比べてエアコンの性能も大きく進化していますので参考程度に留めていただきたいですが、機能の使い分けによって電気代に差が生じることがうかがえます。 ■「冷房」より「ドライ」のほうが電気代は安い傾向に 先ほどの検証データより、同じ12時間の使用であっても一般的にドライ機能として使われる「弱冷房除湿」のほうが、「冷房」よりも約83円も安い結果となりました。 続いて、ドライ機能に特化した「再熱除湿」と「冷房」を比較すると、計算上は「冷房」のほうが約47円安くなりました。