かんきつのトロ!せとかを作って20年…手間暇惜しまぬ農家と“3つの太陽”が育てる愛媛の高級ミカン
災害の爪痕残るなか 収穫を迎えた農家の思い
山岡さんは今から35年前30歳の頃に脱サラして柑橘農家に転身しました。20年ほど前には、当時注目されていたせとかの栽培を始め、順調に生産量を伸ばしていた2018年、西日本豪雨が園地を襲いました。 山岡さん: 「もうそこの上も土砂崩れで通行できませんでしたからね。どんと道の上から崩れてきて上の1列ぐらいは木が土砂に埋まったかな」
300本を越えるせとかが植えられた30アールの園地は地面が土砂でえぐられ、土に埋もれてしまった木もあったといいます。 山岡さん: 「やっぱりどういう状況にあろうと僕らの仕事はこれですからね。何とかでもこうやって果実がなって収穫できて皆さんがよろこんで食べていただけたらありがたいなとそう思いながら仕事をしてますよね」 いまだに災害の爪痕が残る中、山岡さんの愛情をたっぷりと受け今年もせとかが実を付けました。 山岡さん: 「紅まどんなと同じようにすごくジューシーで」 果皮が薄く柔らかいため手で簡単にむくことができますが、カットするとより食べやすくなるそうです。
水口気象予報士: 「うん!甘!ジュースみたいに甘くて実が本当にプルンプルンですね。すごくジューシー。ゼリーみたいです。甘さの中にもちょっと酸味もあっていいバランスですね」 山岡さん: 「せとかをトロみたいなっていう感じで」 水口気象予報士: 「トロみたい!確かに!」 トロっトロの果肉に爽やかな香りも楽しめるせとかは糖度が15度。メロンのように甘く濃厚な味わいです。 松山農林水産物ブランド「せとか」はJAえひめ中央の直売所太陽市や、松山市内のスーパーなどで3月下旬頃まで販売されます。 山岡さん: 「今年も苦労しながらですが美味しいせとかができましたので、ぜひ皆さんで召し上がっていただきたいと思います」