【中日】バンテリンDで通算1000勝達成 立浪和義監督「節目で結果的にいい勝ち方をできて良かった」
◆JERAセ・リーグ 中日2―1広島(23日・バンテリンドーム) 立浪監督は、普段と変わらない足取りで会見場に現れた。首位・広島相手に1点差ゲームを制し、本拠・バンテリンDで通算1000勝を達成した。同球場1勝目の97年4月4日の横浜戦で先頭打者本塁打を放った指揮官は「節目で結果的に(接戦で)いい勝ち方をできて良かった」と、淡々と受け止めた。 素直に喜べない勝利だった。同点の7回2死一、三塁、指揮官は「ピッチャー・清水」と球審に告げた。だが、2番手・斎藤の元に向かっていた大塚投手コーチが、すでにマウンドから戻ってファウルラインを越えていた。ルールで交代は認められず。斎藤が上本を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けたが、流れが変わりかねない采配ミス。「意思がうまく伝わっていなかった」と、非を認めた。 5カードぶりに勝ち越したものの、5戦連続2得点以下。低調な打線の悩みは尽きない。指揮官は「今はとにかく我慢して競り勝っていけるよう、一戦一戦やっていくだけ」と、静かに次戦に目を向けた。(畑中 祐司)
報知新聞社