忍び寄る波乱の秋、アメリカFRBのシナリオは崩れるか
バイデン政権肝いりの大型財政政策は、野党共和党の反対以前に、与党民主党内部の対立から暗礁に(写真:72westy/PIXTA)
9~10月といえば株式市場に波乱が起きやすい時期であるが、今年もややきな臭い展開となってきた。 日本株は、8月末から9月中頃にかけて、今までの遅れを取り戻すかのような独歩高を見せたが、結局それは続かず、8月中頃の水準にまで戻ってきてしまった。岸田新政権への期待感の低さや金融所得課税引き上げ論の浮上も要因となっていようが、アメリカと中国という2大海外要因がともに足を引っ張っていることも大きい。 アメリカ株は、まだ調整局面を迎えたとまではいえないにしても、かなり頭が重くなっており、コロナショック後のラリーを維持できるかどうかの切所にさしかかっているとみていいだろう(下図)。懸念材料も山盛りだ。
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田渕 直也