男子800m、17歳の落合晃が大会初制覇も「すごく悔しい」 1分44秒台を狙うも、雨のレースで1分46秒56【陸上日本選手権】
◇30日 陸上 日本選手権最終日(新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子800メートル決勝は落合晃(17)=滋賀学園高3年=が1分46秒56で大会初優勝を飾った。高校生が同種目を制したのは、クレイアーロン竜波(神奈川・相洋高=当時)以来、5年ぶりとなる。 「ターゲットにしている」というパリ五輪参加標準記録(1分44秒70)をクリアすることはできなかったが、堂々のトップでゴールを駆け抜けた。ただ、44秒台を狙っていただけに「すごく悔しい」と顔をしかめた。 29日の予選は通過を第一優先としながらも大会新記録をマーク。30日の決勝へ「(1分)44秒台が出てもおかしくない練習ができているので、決勝では絶対に出す」と自信を口にしていた。 昨年の全国高校総体(インターハイ)で1分47秒台を出し、パリ五輪出場を目標に定めた。花の都を夢見て、スピードの持続を意識。大会を連戦でこなすタフさも身につけ、1年もたたないうちに記録を2秒以上も縮めた。 丸刈り頭がトレードマークのホープは国内最高峰の舞台で大きな爪痕を残し、目標のタイムに届かなかった物足りなさと優勝のうれしさが入り交じった表情で大会を後にした。
中日スポーツ