高知「ゴトゴト石」器物損壊、影響は“前科”にも…「罰金刑」受けた大学生6人の“重すぎる”代償
社会人が「罰金刑」を受けたら?
今回は大学生だったが、もし社会人が罰金刑を受けた場合、民間企業では就業規則に「懲戒事由」として定められていれば、何かしらの処分が下されると考えられる。 国家公務員や地方公務員の場合、「禁錮以上の刑」は欠格要件となっているので、原則は失職だ(国家公務員法第76条及び第38条1号、地方公務員法第28条4項及び16条1号)。罰金刑は「禁錮以上の刑」ではないものの、免職(懲戒免職)、停職、減給、戒告といった懲戒処分を受ける可能性もある。 なお現職の医師や看護師であれば、罰金刑以上の刑罰によって最悪の場合「免許取消」となることがあるので、注意が必要だ。 冒頭の大学生に戻るが、東京都心からゴトゴト石までは、ノンストップで走ったとしても車で10時間ほど。現地では丸一日ほどかけて、受験生や地元の人たちの思いを躍起になって踏みにじろうとした。それほどまでして彼らが手に入れたものは、あまりに重たい。
弁護士JP編集部