「取引先に約束をハンコにされた!」後輩の恥ずかしいカン違い、何てツッコむべき?
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 後輩が「取引先に約束をハンコにされた!」と怒っている。話の流れから察すると、どうやら「反故(ホゴ)にされた」の読み間違いのようだ。 よそで恥をかくといけないので、先輩としては指摘しておきたい。ただ、その後輩は間違いを指摘されると、意地になって「自分は正しい」と言いそうなタイプである。どうする? (A)「ハハハ、何のことかと思った。それを言うならホゴだね」 (B)「それ、ネタで言ってる? 本当はホゴだって知ってるよね」 (C)「おいおい、ハンコじゃなくてホゴだよ」
● 正解は…… C △ (A)「ハハハ、何のことかと思った。それを言うならホゴだね」 × (B)「それ、ネタで言ってる? 本当はホゴだって知ってるよね」 ◎ (C)「おいおい、ハンコじゃなくてホゴだよ」 ● 解説 こういうタイプの後輩に対して、注意や指摘をつい躊躇してしまう気持ちはよくわかります。小さなプライドを守りたいが故の面倒臭い反応のせいで、自分がいかに損をしているかに気付けないのは、なんとも気の毒と言えるでしょう。ま、自業自得ですけど。 面倒臭い反応をされそうだからといって、こっちが気を遣う必要はありません。Cの言い方でストレートに教えてあげるのが、先輩の役割であり心意気。ややソフトに言っているAでもいいんですが、バカにされたと受け取って無駄にヘソを曲げそうです。 後輩に「ネ、ネタに決まってるじゃないですか」と言い張る余地を作ってあげているBは、完全に大きなお世話。ミスを強引に言い逃れる悪い癖を付けてしまいます。
石原壮一郎