福島県漁連、松川浦のアオサノリ生産量回復目指す 国の補助制度活用し拡大事業
福島県漁連は国の補助制度「がんばる養殖復興支援事業」を活用し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で落ち込んだアオサノリ(ヒトエグサ)の生産量の回復に乗り出す。 福島県内では相馬双葉漁協の組合員が相馬市の松川浦でアオサノリを養殖しているが、震災の津波でノリ棚が損壊したのに加え、原発事故を受けて出荷を自粛していた。2018(平成30)年に出荷を再開したものの202(令和4)年の生産量は震災前の25%ほどにとどまっている。 補助制度では、設備投資など生産拡大に必要な経費の5分の1を国が補助する。今後、県漁連が制度を活用する生産者を募る。種付けなどが始まる8月に拡大事業が始まる見込み。 24日までに同漁協で水産庁が説明会を開いた。