「スーパー割引」数学嫌いでもお得に計算するコツ 3つのパターンでどれが一番お買い得か考える
世の中は、想像以上に数字に溢れています。現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長の永田耕作氏が上梓した『東大式 数値化の強化書』では、さまざまなシチュエーションを交えながら、ビジネスでも日常生活でも役に立つ「数値化力」を鍛えるコツを紹介しています。本書を一部抜粋・再構成し、スーパーでの割引について解説します。 【図表】割引に割引が重なるとどうなる? 皆さんは、数学は好きですか? 学生時代から好きで、今も数学を使っているという人もいるかもしれませんが、苦手な人も多い教科でしょう。
学研教育総合研究所が行っている「中学生の日常生活・学習に関する調査」によると、数学は中学生が学ぶ教科の中でいちばん好き嫌いが分かれる科目です。 ■大人になっても数学は苦手 科目の好き嫌いはその成績に直結するため、数学をいかに好きになれるかが成績向上のカギとなるのです。そして、中学生の時点で数学に苦手意識を持ってしまうと、大人になるにつれてどんどん数学から疎遠になり、計算能力が落ちてしまいます。 僕は、小さいころから算数・数学が大好きでした。学校の授業で勉強する教科としての「算数・数学」はもちろんのこと、それ以外の日常生活でもつねに数字を追いかける子供でした。
一方で、僕の周りにも算数、特に「数の計算」が好きな友達は多くいましたが、学年が上がるにつれて苦手な単元や、わからない問題が増えてきたことで、徐々に「算数・数学嫌い」が増えていってしまったのです。 これを解決するためにはどうすればよいのでしょうか。 1つの有力な方法は、日常生活のあらゆる場面の選択を「数学」を用いて考えることです。ここからは、1つ具体例を交えながら、その考え方を確認してみましょう。
皆さんは、スーパーで割引商品を探した経験はありませんか? スーパーなどに買い物に行くと、「20%引き」や「100円引き」といったように、値引きされている商品を見つけることがあります。 あらかじめ告知されたセールで割引されている商品もありますが、多くの場合は、消費期限の近い商品や、閉店間近のスーパーにある生鮮食品などに割引シールが貼られています。 つまり、このまま売れ残ったら廃棄になってしまう商品に対して、多少利益が少なくなってもお客様に届けたいという思いで、お店側が値下げをしているのです。この仕組みは多くの人が理解していることでしょう。また、その値下げシールを狙って買い物をしている方も多いと思います。