アルコールチェッカー「運転の判断に使用しないで」── 国民生活センターが呼びかけ
吐く息に含まれているアルコール濃度を手軽に調べられる携帯型「アルコールチェッカー」について、国民生活センターは19日、自動車の運転をするかしないかの判断に使わないよう注意を呼びかけた。 同センターが、アルコールチェッカーを使ったことがある400人を対象に調査をしたところ、運転の可否判断にアルコールチェッカーを使用しているユーザーが3割いた。 精度が疑わしい商品もあり、出勤時にアルコール検査をする会社に勤めていた広島県の男性のように「夜勤後、飲酒して12時間経ったあと、自宅のアルコールセンサーで測ると反応がなかったのに、会社で検査を受けると、アルコールに反応したため解雇された」という例もあったという。 インターネットショッピングのサイトなどでは、「運転の可否の判断に使用しないよう」呼びかける注意書きがなかったケースのほか、飲酒運転を回避できるようなイメージを持たせる表現もあったとし、同センターでは「広告を含め注意表示の充実などを業者に要望する」と話している。