NY連銀総裁、インフレ退治で大幅な進展も目標達成には「まだ距離」
(ブルームバーグ): 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、ここ最近のインフレ率は金融政策当局が目指す2%へ向かって低下しているが、目標達成までにはまだ距離があるとの見方を示した。
ウィリアムズ氏は5日、ムンバイでのインド準備銀行(中央銀行)主催行事に向けた講演原稿で、「インフレ率は現在2.5%程度まで低下し、大幅な進展が見られる。しかし、持続的に2%の目標を達成するにはまだ距離がある」と述べ、「われわれは仕事を成し遂げることにコミットしている」と表明した。
先週発表された米個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数が5月に伸び鈍化となり、年内利下げの論拠を補強する格好となった。PCEコア価格指数は前月比でわずか0.1%上昇。6カ月ぶりの低い伸びにとどまった。
原題:Fed’s Williams Says Inflation Work ‘Significant,’ Job Not Done(抜粋)
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Katia Dmitrieva, Jonnelle Marte