【12月26日 AFP】中央アジアのカザフスタン西部で25日、アゼルバイジャン航空の旅客機が通常のルートを大きく外れた後に墜落し、乗客乗員67人のうち38人が死亡した。当局が発表した。 エンブラエル190型機はアゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに向けて出発したが、カスピ海を越えてカザフスタンのアクタウ市付近に墜落した。 ロシアのインタファクス通信はカザフスタンのカナト・ボズムバエフ副首相の話として、38人が死亡したと報じた。 カザフスタン非常事態省は「子ども3人を含む29人が入院した」と報告した。 アゼルバイジャン航空によると、旅客機には乗客62人と乗員5人が搭乗していた。カザフスタン運輸省によれば、乗客の国籍の内訳は、アゼルバイジャン37人、カザフスタン6人、キルギス3人、ロシア16人だった。 アゼルバイジャン航空は、旅客機がアクタウから約3キロ離れた場所に「緊急着陸した」としている。 カザフスタン非常事態省によると、旅客機の墜落時に火災が発生し、職員が火を消し止めた。現場には150人の緊急要員が派遣されたという。 カザフスタンは、墜落原因の調査を開始したと述べた。 アゼルバイジャン航空は当初、旅客機が鳥の群れに突入したと述べていたが、後に撤回した。 映像はカザフスタン当局および現地メディアが撮影・提供。(c)AFPBB News