刑務所のアイドルが“塀の中”でコンサート「元気だせよ」やり直す“心のスイッチ”を押したい 受刑者「家族のことを考えた」佐賀
■Manamiさん 「最初は楽しんでもらうためにやっていた。ただ回数を重ねて周りが見えた時に、被害者の方や遺族の方がいるから塀の中に人がいるんだと思って。ちゃんとお互いが考えられる場を作っていかなきゃいけない。」 受刑者が人生をやり直すきっかけになる、心のスイッチを押したい。そんな思いで歌声を届けています。
■麓刑務所コンサート会場 「『Pai×2』さーん!」 麓刑務所では10年ぶりとなるコンサート。受刑者たちはこの日だけ特別に、手を上げ、声援を送ることができます。 ♪(歌詞)「元気だせよ。」 コンサートでは、ある受刑者の家族から届いた手紙も朗読されました。 ■Manamiさん(朗読) 「面会室の父は笑顔で迎えてくれましたが、『元気か』と言ったきり、何も言わずに泣いていました。」 受刑者の娘が塀の中にいる父親に面会した時の思いをつづった手紙です。
■Manamiさん(朗読) 「たった1人の父が間違いを犯してしまい、被害者の気持ちを考えると決して許される事ではありませんが、家族としてその罪を一緒に背負っていかなければならないと思っています。」 受刑者の家族が背負う苦しみ。
■ひとみさん 「家族のことや周りの人のことを考えさせられた。ちょっと落ち込んだ時や悩んだ時も、すぐに変わることではないが、やっぱり前向きに生活できて、出所までの間に自分がどうすべきかを考えていきたいと思った。」 受刑者の半数が再び罪を犯していて、出所後の更生は決して簡単なことではありません。 会場に響くのは、困難な道のりに勇気を与えてくれる応援歌です。 ♪(歌詞)「元気だせよ!」