「ズレてるなぁ」「何か希望がないと」木原防衛相「能登半島にブルーインパルス」発言に賛否集まる
「能登半島上空でブルーインパルスが飛行することは、たいへん意義があることと考えております」 2月27日、木原稔防衛相は衆院予算委員会の分科会で、能登半島地震の被災者を激励するため、被災地上空で航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」を飛行させる考えを示した。 「3月16日に、北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業しますが、これに合わせてブルーインパルスが石川、福井両県で展示飛行をおこないます。木原大臣は『被災者を元気づけたい』ということで、このときに能登半島上空で飛行することを予定しています」(政治担当記者) これまでもブルーインパルスは、多くの「激励飛行」をしている。2020年5月29日には、新型コロナウイルス感染症対策に当たる医療従事者に敬意と感謝の気持ちを伝えるために、自衛隊中央病院など東京都内の上空を飛行した。 このとき、河野太郎防衛相(当時)は、「こんなことにいくら予算をかけたんだ、というご批判めいたメールもありました」として、6月1日に自身のブログで、飛行にかかった費用を「燃料費、スモークに使う発煙油、随伴機と整備員を輸送するコスト、合計して約360万円です」と明かしていた。 能登半島地震が発災して2カ月が経つが、3月1日現在、石川県内だけでも死亡者は241名、安否不明者は7名。避難者はいまも1万人を超え、避難所に入れず農業用ビニールハウスでの生活を余儀なくされている被災者も多い。 そのため、SNSやニュースサイトには《もっと生きたお金の使い方考えたら?被災者がたった数秒にブルーインパルスみて「よし、頑張ろう」と思うと思いますか?》《大臣ってどこもなんかこうズレてるなぁ》《税金の無駄遣い 被災地に、そのお金を回せば良い》《ブルーインパルス飛んだら瓦礫は撤去できるの?水道は復旧するの?》など批判の書き込みがあった。一方で《現金給付とか物資の支援も嬉しいですけど、何か希望になるものが無いと》《現地で活動する自衛隊員らに対する激励なんかの意味合いもあるのかな?》《反対する人もいますが、実際にブルーインパルスの飛行場面を見ると多くの人が感涙を流す》など、歓迎する意見も多かった。 一刻も早い被災地の復旧、復興を願う思いは、全国民共通だ。
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