走って分かった「追い越し車線へ右から合流」ここが危ない! 運転席から視野阻まれる左後方確認、高速で近づく車にスムーズな合流難しく 鹿児島東西道路・田上IC下り線入口変更
鹿児島市の鹿児島東西道路・田上インターチェンジ(IC)は、下り線の入り口が4日午前5時に変更され、本線右側の追い越し車線側から合流するようになった。50cc以下の原動機付き自転車(原付き)は進入禁止となった。 【写真】走って分かった「追い越し車線へ右から合流」ここが危ない! 運転席から視野阻まれる左後方確認、高速で近づく車にスムーズな合流難しく 鹿児島東西道路・田上IC下り線入口変更
IC付近での鹿児島東西トンネル工事に関連した暫定措置。国土交通省鹿児島国道事務所は原付きについて、「県道24号(鹿児島東市来線)を利用してほしい」と呼びかけている。 日置市方面から武岡トンネル=鹿児島市=に向かうバイクが通過した直後の4日午前4時55分、田上インターチェンジ下り線入り口の切り替え作業が始まった。これまでの入り口はバリケードで閉鎖。5時になると合図の笛が鳴り、新たな入り口に置かれていたコーンが撤去されると、次々と車が進入していった。 鹿児島では例のない追い越し車線への合流。作業は3日午後9時から夜を徹して行われた。作業員26人がこれまでの入り口に車が入らないよう白線を引き、原動機付自転車(原付き)は通れないことを示す標識を設置するなどした。 明るくなると次第に交通量は増え、本線では渋滞が発生。午前8時ごろには、新ルートからスムーズに合流できない車もあり、本線の車の流れが止まった。接触事故や逆走などはなかったが、切り替わる前の入り口に誤進入しようとする車や原付きは数台見られた。
新ルートを実際に車で走ると、運転席から左後方の視界は限られ、安全を確認しづらい。渋滞していたこともあり、合流するタイミングもつかみにくかった。 合流地点に停止線がないため、追い越し車線への進入にはかなりの注意がいる。安全確認を怠ると、追い越し車線を速いスピードで走行する車と接触しないかという不安は拭えない。 鹿児島国道事務所の古寺大悟建設監督官(44)に注意点を尋ねると「接触事故の危険性は今まで以上に高まっている。右側からの本線合流は県内初。慎重な運転を心がけてほしい」と促された。
南日本新聞 | 鹿児島
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