６月12日に25歳の誕生日を迎えた関。さらなる飛躍を誓った。写真：梅月智史（THE DIGEST写真部）

「自分が入った時に勝てないのが悔しい」 　バレーボールネーションズリーグ（VNL）の女子予選ラウンド最終戦。日本はアメリカに０－３でストレート負け。正セッターからセカンドセッターになった関菜々巳は、途中出場を果たすも、期待に応えられず、悔しさをにじませていた。 【PHOTO】バレー女子日本の選手たちが試合前後で見せた眩しい表情を厳選ショットでお届け！ 　昨年９月のパリ五輪予選では正セッターとしてコートに立った関。だが、現在はベテランの岩崎こよみが先発として出場している。セカンドセッターの立ち位置について、関は「ここにいる限り、自分に与えられた役割をしっかり果たさないといけない」と自身を見つめ直し、こう続けた。 「もちろん『コートに立ちたい』という想いは消えていない」 　 　ベンチから戦況を見守る機会が増えた関は、「そういう気持ちも持っている」と明かす。ライバルであり戦友の岩崎を「できる限り支えたい」としながらも、「本当に悔しかったし、チャンスが来たら自分がいつでも（トスを）あげられる準備はしている」と口にし、反省点を挙げた。 「現時点で今日の試合をみても全然まだまだ足りないし、自分自身がコートに立った時に、もうちょっと地に足をつけてプレーをしないといけないなと」 　パリ五輪への切符を掴み取った日本女子は、20日からタイ・バンコクで開催されるファイナルラウンドに臨む。関は、「ファイナルラウンドで、もしチャンスがあったら次こそはしっかり勝てるように頑張りたい」と力を込めた。 取材・文●大田更紗（THE DIGEST編集部）