置物としても存在感を放つ、二度おいしい陶磁器のマグカップ。
8.キム・ホノさんのアートピース
球体を2つに分割した後に各要素へ再構成したという、とにかく自由なエネルギーが伝わってくるこちらは、愛知県を拠点に作陶を続けるキム・ホノさんの一点モノ。友達の家にあったら普通に嫉妬する。Φ140×H100mm。
9. ジミー・カーターのピーナッツマグ
ピーナッツ農夫からアメリカ大統領へのし上がり、遂にはノーベル平和賞を受賞した政治家ジミー・カーターの風刺的マグ。製造年である‘70sの空気感が感じられるし、持ち手までナッツにした行き届いたデザインもイイ。Φ75×H130mm。
10. サンフランシスコのスタックマグ
サンフランシスコ発の老舗陶器メーカー〈ヒース・セラミックス〉のテーブルウェアは釉薬(ゆうやく)の美しさが特徴。でも何より、‘40年代から製法もそのままにハンドメイドで作り続けてきたブレないスタイルに勝るものはない。Φ80×H90mm。
11. ’70年代のタフなブルーウェーブ
重厚感のある’70年代製のマグは、持ち手という概念を疑いたくなるほど一体化したフォルムと、波が打ち寄せていくような釉薬がたまらない。モーニングコーヒーに海の香りが加わりそうだ。Φ80×H115mm。
12. ファニーフェイスマグ
〈ブラウンバイツータックス〉の本間良二さんが、創業200年を誇る笠間焼きの窯元と共同制作したファニーな逸品。ひとつひとつ手作りなので、カラーごとに色味や顔の表情が違うのも見どころ。Φ90×H120mm。
13. オアハカの黒陶
カラフルな色彩が印象のメキシコ雑貨において、オアハカのコヨテペック村で作られるバロ・ネグロ(黒陶)は避けて通れない存在。乾燥する直前にメノウ石で磨き上げることでニブい光沢がでるのだとか。Φ70×H95mm。
14. Suffering Bastard
マグといえば取っ手だけど、これを見るとないのもアリ! サンフランシスコ発祥で、ホテルニューオータニに1974年からある国際的レストランがリリースしているティキマグ。飲み物を入れてもよし、飲み口が狭く高さがあるからペン立てにもいいかも。Φ60×H150mm。
15. メキシコの伝統的なショットマグ
ショットマグという選択肢も。「バロロホ」という呼び名を持つ、メキシコの小さな村で伝統的に生産されているこちらは、窯ではなく野焼きで仕上げた素朴さがむしろ良い。小さすぎて蒸留酒メスカルをクイっといくしか道はない。Φ40×H70mm。 photo: Wataru Kitao, text: Fuya Uto, edit: Toromatsu
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