三塁コーチが「肉体的援助」 走者がアウトになる珍事 センバツ
第94回選抜高校野球大会第7日の25日、第2試合で行われた2回戦の木更津総合(千葉)―金光大阪戦で、三塁コーチが走者を補助したとして、走者がアウトになる珍しいケースがあった。 【全試合あります! 球児の熱い戦いを号外で】 木更津総合は1点を追う八回無死一、二塁で、9番打者の空康輔(3年)が左前打を放ったが、二塁走者の代走・大久保達希(3年)が三塁ベースを回ったところで転倒した。ここで三塁コーチが大久保の体に触れて三塁ベースに戻るよう促した。 このため、審判は走者にアウトを宣告。その後、審判が場内アナウンスで「三塁コーチャーが肉体的援助をした。従って、その走者をアウトにします」と説明し、1死一、二塁で試合を再開した。 公認野球規則は「6・01a(8)」で、「三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合」に走者はアウトになると定めている。 その後、木更津総合はこの回に同点とし、延長戦に入った。【岸本悠】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。