「ニセコとは違う魅力」 北海道島牧のバックカントリースキーツアー人気 最短の2泊でも28万円、予約すでに500人分
北海道島牧村内の東狩場山(1318メートル)をキャットと呼ばれる雪上車で上り、バックカントリースキーを楽しむツアーが7日、今季の開幕を迎えた。2泊で28万円を超えるなど高額だが、参加が最多だった2019年の363人を大幅に超える約500人分の予約が既に入っている。10年目を迎え、人気が定着したといえそうだ。 【動画】雪崩からスキーヤー守る爆破作業 ニセコで20年
村や商工会などでつくる実行委の主催。千走川温泉旅館前での開幕セレモニーには、参加者10人や関係者らに加え、夏井一充村長も出席。中国語や英語が飛び交い、「シママキ!」を掛け声に、村のキャラクターのアワビの「シマくん」「マキちゃん」と写真に納まる姿が見られた。 ツアーは1月上旬~3月上旬に村内の旅館に2泊3日~4泊5日滞在して行う。最短の2泊でも28万4千円。12人乗りのキャット貸し切りは2泊で312万5千円だが、既に複数予約がある。 ツアー事業者で、スキーガイド事業も行う「JRTトレーディング」(ニセコ)によると、参加者は例年米国人が約半数。オーストラリア人が約2割で、今年は中国人も目立つという。カナハン・クレイトン社長は「外国の街のように開発されたニセコとは違う、島牧の田舎らしい風景に憧れている。客の大半がリピーター」と話す。