生成AIを使いこなすには「審美眼」を磨け。落合陽一が推す、“本物っぽくみえる”を精査する力の大切さ
リアルに触れて審美眼を磨く
いずれ、誰もがこういう絵や写真を無限につくれるようになったとしても、生成した人物の審美眼が磨かれていない状態であれば、あたかも自分の中にあるイメージに従って、「偽物だけど本物っぽく見えるもの」を出し続けることになるでしょう。 元来の自然は眼前に答えを教えてくれますが、デジタルネイチャー(人間中心論にとらわれずあらゆるものを計算過程として捉える時代)は噓と真実が同じ割合で混ざっています。 だから、審美眼をもってして、目の前にあるものを疑ってかかる必要があります。 自分の頭の中にある「これが正しいはずだ」というバイアスをはずして、「リアル」なものにも触れ続け、審美眼を磨くこと。 それができない人は、今後AIの発展によって訪れるデジタルネイチャーの世界では、真偽の不明からストレスを感じてしまうかもしれません。
落合陽一