刑務所で身に付けた知識や技術を社会に還元 少年刑務所の受刑者が作った製品売る「矯正展」
全国の少年刑務所の受刑者が作った製品を展示即売する「矯正展」が10日、長野県安曇野市の大王わさび農場で始まった。約60の刑務所で作られた木工や革靴、家具など410品目、2200点余が並ぶ。初日から観光客らでにぎわった。 【写真】少年刑務所での講話で「命」のポーズを取るゴルゴ松本さん
松本少年刑務所(松本市)は動物の木彫りや、安曇野の風景写真を印刷した便箋、長野刑務所(須坂市)は革靴をそれぞれ出品。人気キャラクター「ハローキティ」をモチーフにしただるまなども並ぶ。岐阜県高山市から訪れた会社員の大川知夏さん(38)は「(製品の)クオリティーが高くお得感がある」と見て回った。 矯正展は、刑務所で身に付けた知識や技術を社会に還元して更生につなげる目的で、売り上げの一部は犯罪被害者への支援活動に充てられる。松本少年刑務所の高橋陽一副看守長(49)は「購入してもらうことで受刑者の励みになる。社会復帰を後押ししてほしい」と話している。12日までの午前10時~午後4時。