動物の飼育記録「デジタルアーカイブ化」 熊本市動植物園が方針
熊本市は5日、市動植物園の動物の写真や飼育記録などの資料をデジタル化して保存する「デジタルアーカイブ化」に取り組む方針を示した。現在は紙ベースのため管理に労力が必要で、デジタル化して体系的に保管することで業務の効率化を狙う。 開園以来95年にわたり蓄積してきた飼育や繁殖の記録のほか、太平洋戦争中に軍の命令で殺処分されたゾウ「エリー」の関連資料を平和学習用教材としてまとめることなどを目指す。今後、資料の整理方法やデジタル化の手法の検討を進める。 市動植物園では2025年度に、動物の剝製や骨格標本など約50点を展示中の「いきもの学習センター」のリニューアルも控えている。展示しきれていない剝製や標本も多数あり、デジタル化と連携した展示方法も考える。 この日の市議会で井坂隆寛氏(無所属)の一般質問に答えた。(上村彩綾)