石原さとみが熱い想いを語る 映画『ミッシング』“心揺れる”ティーチイン付き上映会を開催
石原さとみが「凄い」と感じた俳優は?
また「重い映画かも?という先入観で観るのをためらっている人にはどう薦めればいいか?」という質問に石原は「観た後、絶対良かったって思うから観てほしい!と勧めています」、森は「吉田監督の作品に共通してると思うのは、生きづらさを抱えてる人たちに対しての眼差しがすごい暖かい。この作品に関しては、失踪事件に注視せずにもうちょっと広げて大きい枠で見てみようかなって思ってもらえたら、必ず届くものがあるなって思います」と、おすすめポイントを語った。 細川は「別に重い映画ではないというか、映画としてやっぱり良い作品だと思います。大事なものがひとつ増えるような感覚がある作品。映画を観るのに1,900円から2,000円しますが、この映画は、それだけの価値があるものだと信じているので……薦めていただきたいです!」とコメントした。 「さまざまな場面の脇役に、ワークショップで選ばれた個性的な人がキャスティングされていると知った。私のお気に入りは印刷会社のおじさんだが、それぞれ凄いと感じた人やお気に入りのキャラクターは?」という質問に石原は、夫・豊(青木崇高)と警察署を訪れた際に対応する「警察官」を挙げ、「そのシーンは実は、ほとんどアドリブだったんです。セリフ以外のところもずっと(カメラを)回していて、全部に対してリアクションしてくださるんですよ」と撮影の裏側を明かした。 さらに、「打ち上げの時に、沙織里と同じく娘が失踪してしまう母親役の方と、水難事故で子どもを亡くしてしまう母親役の方のママ3人で、号泣しながら励まし合うみたいなことがあって!」と驚きのエピソードを披露。撮影を終えてもなお役そのままの気持ちで苦しさを抱えながら助け合いたいという思いを言い合ったといい、吉田監督も思わず「それは面白い対談だったかもしれない!」とコメントした。
サボテンを持ってるおばちゃんに「イライラした~」
続いて森が「細川の次に登場するカメラマン」を挙げると、細川も「俺も!」とシンクロ。森は「あの何とも言えない顔の感じ。見る人によって、捉え方が変わる顔というか、それってすごい表現として素晴らしい」と絶賛し、細川が「ふたりでカメラの練習しました」と撮影時を振り返った。さらに吉田監督は、ワークショップの参加者の中で一番最初に決めたのがそのカメラマンだったという裏話も明かした。 そして吉田監督は「沙織里と豊がビラ配りをしているときに遭遇する、サボテンを持ってるおばちゃん」をチョイス。「全然笑わせようと思ってないから。普通に真面目にやってんのにああなっちゃうから」とモノマネを交えながら語ると、役に入りきっていた石原は当時を振り返って「イライラした~」と語った。 最後の挨拶で吉田監督は「だいぶ広がってはいるんですけど、それでもまだもっと多くの人に観ていただきたいなっていう欲が止まりません。なので、もっとひとりでも多くの人に届くように、皆さんの力を貸していただけたら幸いです。今日楽しいと思ったり、いいなと思ったら、何かお勧めしていただけるとありがたいです」とさらなるヒットへ向けて拡散のお願いをした。 石原も重ねて、「見てくださってあったかい気持ちになれたとか、光を感じられたっていう言葉がすごく大事な気がするんですね。もし落ちたとしても、そこから上がる光があるんだよってあったかいんだよってことを伝えていただいて、勇気を出して映画館に足を運ぼうっていう気持ちになってもらえたらいいな、とすごく思います。ここから皆さんの口コミだったり、SNSの力だったり、友だちや家族を誘ったりということを行動に移してもらえたら本当に助かります。今後ともよろしくお願いします」と“宝物”だという本作へのあふれんばかりの熱い想いを語り、イベントを締めくくった。 <作品情報> 映画『ミッシング』 公開中 (C)2024「missing」Film Partners ※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記