銃撃にあった女性を例えに 戦場カメラマン、日本の子どもたちへ訴え 希望ある明日のため…戦場の子どもや女性の環境、自身が撮影した写真で紹介 浦和で渡部陽一さん講演
埼玉県さいたま市浦和区の埼玉会館で7日、「第36回販売防犯・少年健全育成県民大会」が開催された。県内の商業施設などで構成される県販売防犯連絡協議会(販防連)の会員を表彰するとともに、戦場カメラマンの渡部陽一さんによる講演などで少年の健全育成の機運を高めた。 同大会には主催する県警や販防連の会員ら約300人が出席。第1部では長年商業施設の運営に携わり、少年の健全育成に貢献した個人17人、28店舗を表彰した。 第2部では渡部さんが「世界へのメッセージ~希望ある明日のために~」をテーマに講演した。自身で撮影した写真や映像を用いて、戦火の絶えない現場を紹介。女性が教育を受ける権利を主張して銃撃にあったパキスタンのマララ・ユサフザイさんを例にあげ、戦場では子ども、特に女性が学校に行きたくても行けない環境にあると紹介。日本の子どもたちへ「心の核となる自分の打ち込めることを見つけて世界とつながってほしい」と訴えた。