大河『光る君へ』赤染衛門役の凰稀かなめ「吉高由里子さんは気遣いとか人間性が本当にステキ」
『光る君へ』の現場の雰囲気は
――「もういいか」となってからは。 「逆に何も言われることがなくなりました。ここ何年かは“抑えて”とかはまったく言われなくなりました」 ――ではいまは自由にお芝居できているんですね。 「そうですね。自由にさせて頂いてます」 ――『光る君へ』の現場はどのような感じですか? 「すごく穏やかです。みなさんとても優しくて。主演の吉高由里子さんと一緒になることも多いんですけど、気遣いとか人間性が本当にステキです。もちろん可愛いですし。そして現場のすべてがすごく勉強になっています。みなさんこういうお芝居をされるんだ。実際はああいうお芝居をしていたけれど、テレビではこうやって映るのか、とか。カメラはどこにあるんだろうとか。気になることだらけです」 ――刺激や学びが多いんですね。 「お稽古もあるんです。和歌の先生に来ていただいて練習したり。すごく丁寧に教えていただいてます。丁寧といえば、シーンの撮り方についても、監督さんにすごく丁寧に教えていただいてます。初めての体験が多いです」
「本当にまだまだだなと」
――これまでにもいろいろと勉強されてきたと思いますが、まだまだ学びはあるんだという感じでしょうか。 「いや、全然です。年々、役によってそれぞれです。本当にまだまだだなと。これからも、いろんな役に出会えていけるんだろうなと楽しみでもあります」 ――反響はどうですか? 今までのファン層とはまた違ったところから声をかけられるようになったとか。 「そういうのはあんまりないですね」 ――そうですか? 男性ファンも増えていると思いますけど。 「男性ファン? あんまりいないですね。いないですよね?」と、マネージャーさんに確認する凰稀さん。 「どうなんだろう。役柄の関係もあるかもしれないですけど、貫禄が出てきたとは言われますけど。とにかく大河出演ということで、“おめでとう”という連絡がすごく来ますね。あと両親がすごく喜んでくれたので、本当に感謝です」 ――映画『お終活』ではまた違った面が見えますし。 「“あの人、赤染衛門じゃない?”と気づいてもらえたら嬉しいですね(笑)」 『お終活』で凰稀さんが演じる英恵先生は、仕事面での自立した強さと、ひとりの人間としての弱さの両面を感じさせる人物。赤染衛門とはまた全く違った顔を見せてくれる。 ■おうき・かなめ 9月4日生まれ、神奈川県川崎市出身。元宝塚歌劇団宙組トップスター。1998年に宝塚音楽学校に入学し、2000年宝塚歌劇団に86期生として入団。花組『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』で初舞台を踏み、雪組に配属される。2005年に新人公演初主演。翌年、バウホール公演初主演。09年に星組へと組替え。2011年宙組に組替えし、翌年宙組6代目トップスターに就任。2015年2月に退団し、以降は舞台、ドラマ、映画とジャンルを問わずに活躍。2018年、舞台『さよなら、チャーリー』にて文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞。退団後の主な作品にドラマ『ノーサイド・ゲーム』、映画『マスカレード・ナイト』、『お終活 再春!人生ラプソディ』が公開中。NHK大河ドラマ『光る君へ』で赤染衛門を演じる。 ブラウス 71,500円(税込)、ジャケット132,000円(税込)、スカート83,600円(税込)、全てLANVIN COLLECTION 問い合わせ先:153-0042 東京都目黒区青葉台3-6-28住友不動産青葉台タワー2F (株)レリアン/0120-370-877 望月ふみ
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