禎子さんの折り鶴、バチカンに 広島原爆犠牲の象徴、複製贈呈
【ローマ共同】広島で被爆して12歳で亡くなり、平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんが残した折り鶴の複製が24日、キリスト教カトリックの総本山バチカンに贈られた。遺族から託された樽谷大助さん(58)=神戸市在住、映画監督=らが、バチカンでのローマ教皇フランシスコの一般謁見の際に手渡すことができたとしている。 樽谷さんは教皇と言葉も交わし「禎子さんの思いが詰まっている鶴だと伝えた。核廃絶への願いを込めて届けた」と語った。教皇からは感謝の言葉があったという。 禎子さんは2歳で被爆後、白血病を発症。回復を祈り千羽以上の鶴を折り続け、1955年に死亡した。