「遊休タクシー活用のライドシェア」石垣市で先行実施へ 運賃はタクシーと変わらず
普通免許を持つ一般のドライバーが、タクシー会社の運航管理のもとで有料で客を運ぶことを認める「ライドシェア」が石垣市でスタートします。 【写真を見る】「遊休タクシー活用のライドシェア」石垣市で先行実施へ 運賃はタクシーと変わらず 22日、沖縄総合事務局や県ハイヤー・タクシー協会などが会見を開き、タクシードライバー不足による県民や観光客の移動手段を確保しようと、「自家用車活用事業」、いわゆる日本版ライドシェアを県内全域で実施する方針だと発表しました。 日本版ライドシェアとは、タクシーが不足している時期や地域、時間帯において、第2種免許を持たない一般ドライバーを活用し、有料で客を運ぶもので、自家用車だけでなく、使っていない状態の遊休タクシーを一般ドライバーが運転して稼働することも認められる制度です。 県内では7月中に運用開始予定の石垣市をはじめとして、準備が整い次第そのほかの地域でも金曜日と土曜日の午後4時から翌朝5時までの時間帯で運用が始まります。 沖縄総合事務局・星明彦運輸部長 「コロナ前の水準に対して85%~90%でお客様を運べている状況。さらにこれを後押ししていこうというのが今回の制度の趣旨になる」 クルーズ船の寄港や大型イベントの開催時など利用者が多く見込まれる時期については、自治体からの事前の申し出により週末に限らず運用可能だということです。 ライドシェアは、通常のタクシーのように走行中のタクシーを捕まえる「流しタクシー」は利用できず、配車アプリによる注文が必要で、車体の上にある旗が目印になっています。 アプリによる注文の際にライドシェアかどうかを選択できる仕組みになっているほか、支払いはキャッシュレス決済のみで、運賃は通常のタクシー料金と変わらないということです。
琉球放送