日本ミニマム級王座決定戦の計量クリア後、フェースオフする同級1位森且貴（右端）と同級2位松本流星（左端）

　プロボクシング日本ミニマム級1位の森且貴（24＝大橋）が「三度目の正直」で王座獲得を狙う。25日に東京・後楽園ホールで同級2位松本流星（26＝帝拳）との同級王座決定戦を控える。24日、都内で前日計量に臨み、リミット47・6キロでクリア。松本は100グラム少ない47・5キロでパスした。同級王者高田勇仁（26＝ライオンズ）の王座変更によって空位になったことを受け、挑戦者決定戦から王座決定戦に昇格したカードとなる。 　22年1月、23年11月に続き、3度目の日本王座挑戦となる森は「心身ともに過去一。相手がサウスポーなので、その対策はしっかりやってきた」と充実の表情。所属ジム興行フェニックスバトル122大会は、師匠の大橋秀行会長とライバルのリカルド・ロペス氏の元世界同級王者レジェンドが再会するテーマが掲げられている。そのメインを任された森は「こういう興行はうれしい。メインイベンターとして興行を締めくくりたい。自然と良い試合になると思う」と気合を入れ直した。 　一方、タイトル初挑戦となる松本は全日本選手権や国体を制するなどアマ4冠の実績を誇る。プロ4戦目での日本王座挑戦で、10回戦も初めて。「4戦目の王座戦なのであっという間ですけれど、しっかり準備はしてきた。森選手は気持ちの強い選手ですが、気持ちの面も上回れるような練習をしてきた」と手応え。プロでは初めて日本人選手との対戦となり「自分が日本人でどの位置にいるか分かる試合。楽しみにしている」と自信たっぷりの表情を浮かべていた。