「住警器」普及へ特製「ジューケーキ」 青森・つがる市 消防本部と菓子店がコラボ
青森県つがる市の市消防本部は住宅用火災警報器(住警器)の普及に向け、同市の菓子店「お菓子の工藤」とコラボして特製シュークリーム「ジューケーキ」を製作、同店で販売している。同本部が管轄する市内の住警器設置率が昨年まで3年連続で県内ワーストとなったことを受け、設置率向上と防火を願った啓発アイテムとして作った。年末まで販売する。 同本部によると、2021~23年の市内の住警器設置率は53~60%で推移し、いずれの年も消防業務を担う県内各地の事務組合などの中で最も低かったという。住警器は06年から新築住宅に、08年からは既存住宅に設置が義務づけられたが、既存住宅では住警器の存在が知られていない可能性があるという。 商品は10月上旬に発売し、カスタードが入ったシュー生地の中から生クリームとチョコレートで表現した笑顔がのぞいているのが特徴。マフラーに見立てたモンブランのクリームも巻き付けた。市内で行われた防火イベントに参加した子どもたちに配って喜んでもらい、保護者への住警器PRにつなげようと、かわいらしさを重視した。商品を入れた箱に「10年たったら交換を!」と記したシールを貼って手渡している。1個350円。 同本部予防課の木村幸司予防・消防係長は「火災はどの家庭でも起こりうる。万一の時に住警器があれば火災を知らせてくれるので、ジューケーキを楽しんでもらいつつ、いま一度、設置、点検を意識してもらえれば」と話している。