5歳の娘に水をかけ浴室に放置死 22歳母親 起訴内容「争いません」
青森朝日放送
2024年1月、八戸市で当時5歳の娘に暖房のない浴室で水を浴びせて放置し、死亡させた罪に問われている22歳の母親の初公判が開かれ、母親は起訴内容を認めました。 起訴状などによりますと、八戸市柏崎の無職、宮本菜々美被告(22)は1月7日、交際相手の無職、関川亮被告(32)と共謀し、当時5歳の宮本被告の娘・望愛(のの)ちゃんを暖房器具のない浴室で、服を着せたまま水で濡らしたうえ、浴室におよそ4時間半放置。低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。 青森地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、宮本被告は「争いません」と起訴内容を認めました。 検察側は、事件の数日前に関川被告からスマートフォンで送られてきた「望愛殺すわ、きょうは死に目に会うよ」というメッセージに対し、宮本被告が「うん」と返信していること。 事件当日、関川被告が望愛ちゃんを浴室に連れていくのを見ていて、事件以前もしつけとして何度か行われていた「濡らしせっかん」をすると分かりながらも黙認したこと。 望愛ちゃんを浴室で放置していたおよそ4時間半ほどの間、関川被告とともに携帯ゲームや食事をしていたことなどから、犯行の悪質さを指摘しました。 一方、弁護側は、宮本被告の共犯関係における役割は、関川被告の犯行を止めなかったという「従属的」なものだったと主張しました。 さらに、宮本被告自身も関川被告から暴力を受けていたこと、事件の3カ月ほど前にうつ病と診断されるなど精神的・体力的に余裕がない状態だったことから、関川被告の犯行を止めるのが困難だったとしました。 26日の法廷で宮本被告は、涙をぬぐったりする様子もみられました。 次回公判は27日、被告人質問などが行われます。判決は12月10日に言い渡されます。