ウクライナ軍のレオパルト2戦車が接近戦、ロシア軍の装甲車列を撃破
視界不良の「亀戦車」などを仕留めた
第33機械化旅団の装甲を強化したレオパルト2A4はこの日、慎重さをかなぐり捨てた。接近して戦い、それに勝利した。同旅団の戦車兵を利することになったのは、ロシア軍の車列を率いていたのが、いわゆる「亀戦車」2両だったことだ。亀戦車はドローン対策の大きな追加装甲で覆われていて、そのせいで乗員の視界が遮られ、砲塔の回転も妨げられる。 OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのMoklasenは「戦車を『亀』化すると視界と交戦オプションが制限され、いきなりレオ2と交戦状態に入ることになる」とコメントしている。 ロシア軍は、ポクロウシク攻略に向けて攻勢を強めるのと並行して、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が保持する突出部に対する新たな反攻に乗り出した。ドナルド・トランプ次期米大統領はウクライナでの戦争を終わらせることに意欲を示しており、ロシアとウクライナに対して現在の戦線に沿った停戦に同意するように圧力をかける可能性もある。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、今後あるかもしれない交渉に先立ち、ロシアが得るものを最大限に広げ、ウクライナが得るものを最小限に抑え込むことを決意している。ロシア軍はここへきてクルスク州で攻撃ペースを速め、クラホベ方面でも攻撃を増やしている。 ロシアは死力を尽くして勝負に出ている。とはいえ、死力を尽くしているのはウクライナも同じだ。ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトの創設者であるTatarigamiは「ウクライナが簡単にあきらめると思っている人は注意を払っていないのだ」と述べている。
David Axe