鹿児島大学が2023年入試で出題ミス 英文の注釈に誤り 追加合格者も
鹿児島テレビ
鹿児島大学は2023年の医学部保健学科の推薦入試の小論文で、英文の注釈に誤りがあり、追加合格者が出たことを明らかにしました。大学は謝罪し今後、追加合格者に入学するかどうかの確認をおこなうとしています。 鹿児島大学 有倉巳幸理事 「多大なご迷惑とご心配をかけたことに対し、深くお詫び申し上げます」 出題ミスがあったのは、2023年11月に行われた鹿児島大学保健学科看護学専攻の学校推薦型選抜の小論文です。鹿児島大学によりますと、英語による課題文の注釈で、「資格のある」と表示すべきところを、誤って「結束力」と表示していたということです。 課題文は大学のホームページに掲載されていて、10月、外部の高校教師の指摘で判明したということです。 「試験問題の作成では、試験問題作成者による確認に加え、試験問題点検者による点検も行っている。ところが今回は結果として、この注釈部分の誤りが発見できておらず、その理由の詳細は確認中です」 この試験には募集人員20人に対し69人が受験していて、該当部分を全員「満点」として改めて採点した結果、追加の合格者が出たということです。 追加合格者の数について鹿児島大学は「個人の特定につながるため公表しない」としています。大学側は追加合格者に謝罪していて、今後、追加合格者に入学するかを確認するとともに、補償の対応を行うとしています。 鹿児島大学の佐野輝学長は、「今後、このような事態が二度と発生しないよう再発防止に努めます」とコメントしています。
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