冬の「心筋梗塞」命を守るポイント…どんな人がなりやすい?"心筋梗塞の前兆"と正しい対処法
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは川崎幸病院 川崎心臓病センター 循環器内科主任部長 医学博士 桃原哲也先生です。 【動画】全く関係なさそうなみぞおちや歯が痛むのも心筋梗塞の前兆?「関連痛」の解説はコチラから【2分55秒~】 今回のテーマは「~生還者に学ぶ~心筋梗塞の意外な真実と対処法」 突然、胸を締め付けられるような強い痛みに襲われ、最悪死に至ってしまう病「心筋梗塞」。年間約3万2000人が亡くなっており、今からの寒い時期は特に注意が必要だそうです。そこで今回は、心筋梗塞の前兆や命を守るための対処法などを専門医に教えてもらいました。
心筋梗塞の基礎知識
<心筋梗塞とは?> 心臓の血管が詰まる心筋梗塞は、心臓の筋肉に酸素と栄養を送る冠動脈にできたプラークが破裂し、血栓を作って血液の流れを遮断する事で起こります。すると、酸素と栄養が十分に届かなくなった部分が壊死を起こし、最悪の場合心肺停止となり命を失う事もあるそうです。 <突然死につながる恐れも!?> 心筋梗塞を発症した人のうち約70%は生存、約20%の人は病院に着く前に亡くなってしまうというデータがあります。例年12月~1月に死亡者が最も増えるといわれているのだとか。先生によると、発症から1~2時間以内に亡くなる事もあるので、一刻も早く救急車を呼び病院に向かう事が大切だそうです。
冬の心筋梗塞から命を守るポイント
(1)発症は朝の時間帯に要注意! 先生によると、朝は血圧が上がりやすく朝目覚める前後に血圧が急激に上がる事を「モーニングサージ」と言うそうです。これにより心臓に負担がかかり、心筋梗塞を発症しやすい傾向にあるのだとか。実際に、心筋梗塞の発症時間を調べた統計では8~12時がピークになっています。そのため、朝は特に注意が必要だそうです。 (2)冷や汗が出ると心肺停止のリスク 心筋梗塞の症状は、一般的に胸が締め付けられるような激しい痛みだそうですが、息苦しさや圧迫感など、痛みとは違う場合もあるそうです。さらに、胸の痛みに伴って冷や汗が出る場合は要注意。冷や汗をかく場合は、血圧が下がり心肺停止をするリスクが高い状態なのだとか。そのため、一刻も早く病院へ行く必要があるそうです。 (3)生死の分かれ道は身近な人に伝える 心筋梗塞は時間との闘い。いかに早く病院へ行き治療を受けるかが命を守る鍵となるそうです。その時に大切なのが、身近な人に知らせる事。番組に出演された心筋梗塞から生還した3名の方々も、身近な人に伝える事で九死に一生を得ていました。命を守るために、身体に異変を感じたらすぐに身近な人に伝えましょう。