輪島の被災者、飛鳥Ⅱ楽しむ 郵船クルーズが招待
輪島市門前町七浦(しつら)地区の住民78人は28日、金沢港に寄港した郵船クルーズ(横浜市)の豪華客船「飛鳥2」を見学した。能登半島地震の復興支援の一環として被災者を招待した。 住民は無量寺埠頭(ふとう)に停泊する飛鳥2に乗船し、ダンスホールやシアター、プールなどの船内設備を見て回った。クルーズで提供される能登の食材を使ったランチも楽しんだ。 七浦地区皆月区長で郵船クルーズOBの高嶋幸雄さん(78)が同社に働き掛け実現した。高嶋さんは「地震で大変な思いをしている住民の癒やしになった」と話した。 飛鳥2は28日午後5時ごろ、函館に向けたクルーズに出発した。全国クルーズ活性化会議の復興応援企画「クルーズdeツナグ・プロジェクト」の一環で、船内では沈金人間国宝の山岸一男さんの講演が行われ、乗船客には輪島塗の箸が提供される。