アップル「iPad」刷新、AI特化のProと大画面バージョンAir登場
(ブルームバーグ): 米アップルは7日、タブレット端末「iPad」の新機種を発表。人工知能(AI)に焦点を絞った新たなiPad Proに加え、初めて大画面バージョンのiPad Airが登場した。2022年以来の刷新でiPadシリーズの再活性化を狙う。
同社はオンラインイベントで、2018年以来となるiPad Proの新型バージョンを披露。新たなモデルは有機EL(OLED)技術による「ウルトラ・レティナXDR」ディスプレーを採用し、従来より薄型で、AIタスクに対応可能な「M4」チップを搭載している。新型iPad Airは、外観は従来モデルに似ているが、より大きなスクリーンを搭載しており、ノートパソコンの代わりとしての魅力を高めた格好だ。
iPad Proのスクリーンサイズは13インチモデルと11インチモデルが用意された。13インチは厚みが5.1ミリメートルで、アップル製品史上最も薄いと同社は説明。従来モデルよりも約113グラム軽いという。一方、11インチモデルの重さは1ポンド(約453グラム)を切った。
iPad Airも画面サイズ11インチモデルと13インチのモデルを用意。iPad Pro購入者の約半数が大画面モデルを選んでいることが分かったため、iPad Airでも大画面の選択肢を加えたとアップルは説明している。
今回の動きは中位機種の競争力を高め、大画面モデルの選択肢を従来より低価格で提供する狙いがある。これまでは大型ディスプレーを使いたい場合はiPad Proを購入する必要があった。
スティーブ・ジョブズ氏が2010年に最初のバージョンを披露して以来の最長となっていた新型リリースまでの空白は、今回のiPad刷新で終止符が打たれた。2022年10月に発表された前回のアップデートでは、iPad Proに高速チップが搭載され、低価格モデルのデザインも刷新されていた。
原題:Apple Revamps iPads With AI-Focused Pro Model, Bigger Air (2)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Mark Gurman