将棋・渡辺明九段がJT杯で優勝 「決勝は独特の緊張感があった」
第45回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)の決勝が24日、東京都江東区の東京ビッグサイトで指され、後手の渡辺明九段(40)が106手で広瀬章人九段(37)に勝ち、5年ぶり4回目の優勝を果たした。 【写真】賞品を受け取る渡辺明九段(右端)=2024年11月24日午後6時27分、東京都江東区の東京ビッグサイト、北野新太撮影 持ち時間各10分、公開対局で行われるJT杯の決勝は5年前と同一カードに。後手が角道を止める力戦調の相居飛車戦となり、中盤の競り合いを抜け出した渡辺九段が力強い指し回しを貫いて勝ち切った。 優勝カップと賞金500万円を手にした渡辺九段は「5年ぶりの決勝は独特の緊張感がありましたが、途中から思い切った方針でいったのがうまくいきました。最後は時間が無くなって焦りもあったのですが、なんとか勝ち筋を発見できました」と振り返った。通算12回目の一般棋戦優勝となった。 小学生以下を対象としたテーブルマークこども大会関東大会も同時開催され、出場者や保護者らを合わせて5215人が来場した。(北野新太)
朝日新聞社