アスファルト製造に廃食油使いCO2削減へ 小樽で取り組み
家庭や飲食店から出る食用油をアスファルト製造に利用し、二酸化炭素の削減につなげるプロジェクトが小樽で始まります。 佐賀のアスファルトのプラントメーカー・田中鉄工は、家庭などから出た使用済みの食用油を回収して、その地域のアスファルトの製造燃料として利用する取り組みを進めています。アスファルトの製造には重油を使いますが、食用油を混ぜることで製造過程で工場から出る二酸化炭素をおよそ4割削減できるといいます。小樽市はSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みに力を入れており、今回、プロジェクトに手を挙げ、きょう発表会が開かれました。 田中鉄工の陣内太さんは「歩いている道路にこの前リサイクルした油が活用されているかもしれない。そういう実感が地域のSDGsの実現につながる」と話していました。家庭から出る使用済みの食用油は全国で年間10万トンに上りますが、およそ95%は捨てられています。市は今後、企業とも連携し家庭などからの廃食油の回収に力を入れる方針です。