整形は“努力の1つ” 紗倉まな、美への意識と理想像「誰と比べてというよりも」
整形へのネガティブなイメージ理解「ポジティブに捉えています」
セクシー女優、作家などマルチに活躍する紗倉まなが5日、都内で行われた小説『うつせみ』(講談社)の刊行記念記者会見に出席。整形や美に対する思いを明かした。 【写真】チェックワンピで抜群スタイル披露 紗倉まなの全身ショット 本作は、初めて書き下ろした小説『最低。』が瀬々敬久監督により映画化され、続く『春、死なん』は2020年度野間文芸新人賞候補作になるなど、作家としても注目を集める紗倉の小説最新作。美容整形をくり返す79歳の祖母とグラビアアイドルの主人公を中心に、ゴールの見えない“美しさ”に翻弄(ほんろう)される女性たちを描いた話題作となっている。 “美醜”に関する話をずっと書きたいと思っていたという紗倉は「10年ほど前にも書いたんですけど完成できなくて、何度も書き直して寝かせてという経緯があり、(文芸誌の)『群像』さんにお声がけいただけて、復活して書くことができました」と目を輝かせ、「整形がテーマでもあるんですけど、その周りにいる家族が彼女たちとどう向き合うかという部分でも家族小説な部分もある気がしているので、そこにも注目して読んでいただけたらうれしいです」とアピールした。 また、紗倉自身は“整形”をどう捉えているか尋ねられると、リスクの大きさやゴールが見えないというネガティブなイメージも理解しつつ、「私はなりたい自分に向けて顔を変え続けることを、まるで服を着替えるかのような感覚でカジュアルにやっている方を見ていて、だんだんと意識が変わりました」と吐露し、「自分のなりたいもの、信じたいものに近づくための努力の1つなのかなと思いますし、本の中ではダウンタイムに苦しんでいるおばあちゃんだったり、リスキーな部分も書いているんですけど、私はある意味ポジティブに捉えています」と答えた。 さらに、紗倉自身は見た目を常に気にするタイプだそうで、本作で描いた“見られることの痛み”に対しての思いを聞かれると「自意識過剰なところもあるなとは思うんですけど、鏡に写っている自分の通りに(他人の目や写真には)写っていないことが多いですし、人には見られ続けますし、自分だけが自分を見ることはできないので、その苦しみは常にあり続けるなと思っていて、この仕事をしていなくてもきっと苦しんだことなんだろうなと思います」とコメント。 加えて、美の基準は人それぞれだが、最近、世間の“目指す美”が最近統一化されている気がするという紗倉は「私は、自分の生まれ持ったものの中で輝ける最大限の美に近づける手段を見つけられたらいいなと、常々感じていて、小説でもそこに触れているので、読んでいただけたらうれしいです」とアピールし、紗倉自身が求める美については「誰と比べてというよりも、自分の歴史の中で『1番ビジュがいいね』って言われる状態を得られていたらいいなと思います。(美は)過去の自分との比較が多いですね」と語った。
ENCOUNT編集部