自分の家なのに「上手く話せるかな…」と緊張。疎遠になっていた実家のインターホンがなかなか押せなくて…【作者に聞く】
自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元カレに浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。つらい経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。 【漫画】きょうりゅうさんの「大丈夫」が心強い ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし連載中。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開していく。 今回は、せつながきょうりゅうさんと一緒に実家へ向かうシーンから始まる。きょうりゅうさんに背中を押されて疎遠になっていた家族と会うことにしたが、いざ実家のインターホンを押そうとするとためらってしまい―。作者であるはんなみさんのコメントと共に紹介する。 ■せつなにとってきょうりゅうさんとは ――久しぶりに実家へ帰ることになったせつなですが、家族にきょうりゅうさんのことを何と説明しようか悩んでいますね。はんなみさんご自身は、せつなにとってきょうりゅうさんとはどのような存在だと考えていますか? 「楽しいときも悲しいときも、どんなときでもどんな理由があっても、“無条件にそばにいてくれる”そんな存在です。家族恋人友人知人、日々他人に期待して裏切られることはあっても、きょうりゅうさんはどんなときでも離れずにそばにいてくれます」 ――実家への手土産を持つきょうりゅうさんがかわいらしいですが、中身はなんでしょうか? 「きょうりゅうさんが大好きな、商店街の老舗和菓子屋さんの桜餅です。和菓子屋さんの女将さんととても仲良いきょうりゅうさんです」 ――いざ、実家のインターホンを押そうとしたせつなが一瞬ためらったとき、きょうりゅうさんが手をぎゅっと握ってくれました。このときのせつなときょうりゅうさん、2人はそれぞれどのような気持ちなのでしょうか? 「ためらうせつなに対して、『勇気を出して』『大丈夫』。そんなきょうりゅうさんの気持ちがあの握手にこもっています」 今回の話で読者のみなさんへ伝えたいことを尋ねると「少しずつでいいので前に、前に。進むのをやめない限り、何事も経験につながってあなたの糧になっていきます。どうか恐れずに、勇気を出して未来に繋げてみてほしいなって思います」と話してくれた。