センバツ2022 鳴門、初戦は大阪桐蔭 狙い通り、挑戦心ときめく 第6日・第1試合 /徳島
18日に阪神甲子園球場で開幕する第94回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が4日、オンライン形式で開かれ、鳴門は大会第6日の第1試合(23日午前9時)で、昨秋の神宮大会を制した強豪・大阪桐蔭(大阪)と対戦することが決まった。選手たちは優勝候補とのカードに驚きつつも、大舞台に向けて気持ちを新たにした。【国本ようこ】 「大阪桐蔭引いてくるわ」。部員に告げていた予言が、現実となった。抽選会の終盤、三浦鉄昇主将(2年)が「ピンと来て、最初から引くと決めていた」という11番のカードが、残された4枚の中にあった。「大阪桐蔭来ると思うけど、いいですか?」。部長に尋ねると、「いけ!」。見事に引き当てた。 4番打者の前田一輝選手(同)は「驚いたが、一番強いチームと試合できるのはうれしい。チャレンジャーとして、受け身にならず攻めていきたい」と目を輝かせた。エース・冨田遼弥投手(同)は「小さい時から見ている強豪。細かい事は気にせず自分の力を試したい」と意気込んだ。 ……………………………………………………………………………………………………… ◆大阪桐蔭 ◇2度の春夏連覇 1983年に大阪産業大高大東校舎として開校した私立校。88年に大阪桐蔭として分離・独立した。建学の精神は「偉大なる平凡人たれ」。進路に応じて1、2、3類に分かれてカリキュラムが組まれ、スポーツや芸術を通した教育と難関大への進学との両面に力を入れている。野球部の生徒は全国各地から集まる。 甲子園初出場は91年のセンバツ。史上初となる2度の春夏連覇を含め優勝は春3回、夏5回。東京五輪金メダルの浅村栄斗選手(楽天)や、中村剛也選手(西武)、森友哉選手(同)ら多くのプロ野球選手を輩出している。