いたばしプロレス10周年大会 初の観客1000人超、子どもたちの合唱も
いたばしプロレス10周年記念大会が10月27日、板橋区立文化会館(板橋区大山東町)の大ホールで開催された。観客数は初めて1000人を超え、1006人を記録。チケットは完売した。(板橋経済新聞) 【写真】大会のラストに歌うまるこ選手といたプロ合唱団(写真提供=田中幸彦) いたばしプロレスリング(以下、いたプロ)は、2014(平成26)年9月に、はやて選手が50歳の時に旗揚げした団体。「板橋に元気と笑顔を」をモットーに「プロレスを通じていいコミュニティーを形成する」「皆が笑顔で暮らせるまちづくりの推進」を理念に掲げ、地元の祭りや小学校など地域密着型で大会を開催し、親子連れでの観戦も多い。 10周年について、はやて選手は「私の人生はプロレスによって豊かになった。今まで出会ったたくさんのレスラー、応援してくれる人などに恩返しのつもりで始めたこの『いたプロ』。恩返しが終われば、気持ちよくレスラーを引退しようと考えていたが、10年たっても恩返しできていないばかりか、新たに出会うたくさんの人から応援を頂いている。多くの人に支えられてここまで来ることができ、心から感謝。私はそのうち走れなくなる時が来るが、必ず若い世代がこの志を引き継いでくれると思う。どうか、20年も、30年もお付き合いいただければ」と話した。 小学生2人によるキッズレスリングから大会がスタートし、全6試合の熱い戦いが繰り広げられた。第1試合では、指圧マスク和選手、焼肉いっしんマン選手2人がデビュー。第4試合「10周年記念特別試合」では、はやて選手がかつて共に戦ってきたベテランレスラーが集結。ザ・グレート・サスケ選手&はやて選手&新崎人生選手、対 GAINA選手&ディック東郷選手&のはしたろう選手による30分1本勝負が行われた。開始11分43秒、はやて選手がラ・マヒストラルで、のはしたろう選手を制して勝利を収めた。 「板橋シングル王座選手権試合」では、挑戦者ウルフ智也選手が、2代目王者那須晃太郎選手を15分17秒、ラゴンスープレックスホールドで勝利し、3代目新王者が誕生した。 大会の最後には、この日のために結成された「いたプロキッズ合唱団」とまるこ選手によって、オリジナル曲「まぁるい太陽」の合唱が披露された。作詞作曲は、いたプロテーマソングを制作した鈴木友海さん。プロレスの試合に子どもたちの合唱が披露された理由について、まるこ選手は「10周年記念大会に過去を振り返るのではなく、未来に向けての企画がしたかった」と話した。「子どものレスリングから始まり、子どもの合唱で幕を閉じるプロレスの大会。他にはないであろう、いたプロらしさ全開の10周年大会になった。私はけがで今大会は出場できなかったが、来年4月の試合復帰を目指してトレーニングしている。11年目からも楽しみにしていただければ」と意気込む。
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