町内宿泊施設の料金補助対象 全利用客に拡大 大山町
大山町は1日から、町内の宿泊施設の利用客を対象とし、宿泊料金の2分の1(上限5千円)を補助する宿泊応援事業を始める。これまでは町民や県民に限り宿泊割引を行っていたが、全利用客に対象を拡大。苦境に立たされる地元の宿泊施設への誘客を強化する。期間は12月25日まで。 町内の宿泊施設は近年、物価高騰にコロナ融資の返済が重なり苦境に立たされ、大山寺地区では雪不足によるスキー客減も響く。大山旅館組合によると、昨年の宿泊客数は計約2万3千人でコロナ禍前の半数以下にとどまる。町はコロナ禍の際にも応援事業を行ったが、同組合と町商工会、大山観光局からさらなる支援の要望を受け、対象を拡大しスキーシーズン前の開始に踏み切った。 利用可能な施設は大山寺地区を中心とした町内の旅館やホテル、ゲストハウスなど約20施設で、今後追加も予定する。利用客は予約時に「宿泊応援事業利用」と伝え、当日に本人確認書類を持参する必要がある。多くの施設に宿泊してもらうため、利用は1施設につき1人1回に限り、これまでの町の宿泊応援事業で補助を受けて宿泊した施設は利用対象外としている。 町は4千人の利用を想定。町商工観光課の中田浩司主幹は「困っている事業者の方の手助けになり、地域活性化にもつながれば」と話した。
日本海新聞