車の事故、ナイフで刺殺 超強かったのにラストであっけなく死亡した主人公
強敵を倒してきた主人公が「車の事故」「変装」によって死亡?
アクションやケンカなどの戦いが描かれるマンガ作品の主人公は、大抵ほかのキャラに勝てるほどの強さがあり、話が進むごとに勝利を積み重ねていく展開が定番です。しかし、なかには最終話で主人公があっさりと死んでしまう作品もありました。 【画像】え…っ? 「主演がびっくり」「設定が仮面ライダーみたい」 これが約10年前の衝撃の実写『タイガーマスク』です(3枚) 例えばプロレスマンガとして人気を博した『タイガーマスク』(作画:辻なおき、原作:梶原一騎)は、最終話で覆面レスラー「タイガーマスク」の正体である主人公の伊達直人が不慮の事故で死んでしまいます。 1968年から1971年まで講談社で連載された『タイガーマスク』といえば、タイガーマスクと悪役レスラー養成機関「虎の穴」から送り込まれる刺客との戦う場面が見どころで、タイガーマスクが繰り出す「ウルトラ=タイガー=ドロップ」「タイガーV」といった必殺技で次々と相手を倒していきます。 山ごもりでの修行ではヒグマを倒すほどの強者であり、一般人では到底及ばないほどの力を持っていますが、最終話ではトラックに轢かれそうな子供を助けて絶命するのです。死ぬ直前に直人は正体がバレないように、ポケットにしまっていたタイガーマスクのマスクを川に投げ捨て、作中でタイガーマスクの正体は不明のまま幕を閉じました。 「アニメの後にマンガを読んだけど、ラストがアニメと違いすぎて驚いた」「あんなに強かったのに、死ぬときはあっさり」と、今も衝撃ラストとして有名です。 昭和に登場した名作マンガのラストでの主人公の死亡展開は珍しくなく、1975年から1979年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された『ドーベルマン刑事』(作画:平松伸二、原作:武論尊)も、最終話で主人公が殺されてしまいます。 同作は凶悪犯罪専門の警視庁特別犯罪課に所属する「ドーベルマン」と呼ばれる刑事、加納錠治の活躍を描いたハードボイルドアクションです。犯罪者たちを追いつめて撃ち砕くためなら、いかなる犠牲もいとわず、作中では数多くの凶悪犯が射殺されています。 数々の凶悪犯と対峙してきた錠治は、最終話にてヒロインの三森竜子との結婚式場に向かう道中、警察になりすましていた過激派の生き残りに銃撃され、最後には式場で息絶えてしまうのでした。いくら錠治でも変装は見破れず死亡してしまったことに関して、当時を振り返った読者からは「あれだけ勇敢だった加納錠治が銃殺されるのは衝撃だった」「白いタキシード姿での死に姿は今でも覚えている」などの声があがっており、記憶に残っている人は少なくないようです。