東北に競り勝ち、喜ぶ仙台一の選手たち

◆秋季高校野球宮城県大会▽２回戦　仙台一９―８東北（延長１０回タイブレーク、２３日・石巻市民） 　仙台一が東北との激戦を９―８で制し、３位となった昨秋に続く８強入りを決めた。１点を追う７回無死一、三塁から、６番・鈴木将矢中堅手（２年）が右翼手の頭上を越える適時三塁打で２―１と逆転。その後敵失などでこの回一挙５得点した。８回に逆転を許したが９回に同点とすると、無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長１０回は４番・水上雄磨一塁手（２年）の中越え２点適時打と鈴木将のセーフティースクイズで計３得点。その裏の相手の反撃を２点にしのいで逃げ切った。 　「よく粘ってくれました。みんないいところでつないでくれた。感動しました」と千葉厚監督。１学年上の３年生たちは昨秋、東北大会に出場して今春センバツの２１世紀枠地区候補まで残るなど結果を残した。「昨年ほどの力はない」と話した指揮官だが、「そのぶん、束になってみんなでつないでいく」。金子雄晴主将（２年）も「ワンチームになって、一球必打で後ろにつなぐだけです」と胸を張った。２５日には石巻工との準々決勝（仙台市民）が控えるが先週から試験期間に入っており、２４日も試験があるという。「勉強したり練習したりと大変ですけど、いつものこと。両方しっかりやるだけです」と金子主将。県内有数の進学校として、文武両道の精神で戦い抜く。