<ソムタム田井のコスプレリポート>「葬送のフリーレン」フリーレン&フェルン 便利な“分解できる杖”を自作
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。 【写真特集】美女レイヤーがフリーレンに! 再現度高い! 写真を一挙公開
今回は、3月23、24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「AnimeJapan 2024」で撮影、インタビューした「葬送のフリーレン」のフリーレンに扮(ふん)するオバケのQさんと、フェルンに扮するひまさんを紹介する。
同作のコスプレをする上で、衣装やウイッグと同じくらい重要になってくるのが杖(つえ)の造形。ポーズを取るにしても“杖ありき”のものが多いため、制作時にはデザインだけでなく、大きさも忠実に再現することを意識したという。
「イベントの3日前に急きょ、2人で『フリーレン』の併せをしよう……という話になって。そこから急いで杖を制作しました。素材は主に100円ショップで購入できるもので、それらを加工・塗装して、リアルな大きさで作成しています。一番のこだわりポイントは、分解が可能で、持ち運びが便利なようにしている点ですね。柄の部分には分解できるデッキブラシを使っていて。その他にも暗記シート、編み物用の棒針、園芸の支え棒、鍋ぶたの取っ手、ホースなどを使って、こちらの形に仕上げました」(「葬送のフリーレン」フリーレン/オバケのQさん)
「せっかく『フリーレン』のコスプレをするなら、杖もあった方がいいよね……ということで、急ぎで制作したのがこちらの杖になります。短時間で作りはしたものの、貧相なものにはしたくなかったので、造形と大きさにはこだわりました。また、持ち歩くことを考えて軽めの素材にしたことと、持ち運びが楽になるように分割できる仕様にしたところも、私なりのこだわりです。銀の金具の部分で半分に分解できるので、家で保管する際も場所を取らなくて助かっています」(「葬送のフリーレン」フェルン/ひまさん)