テレビに映っていない時は何をしている?キー局アナウンサーの仕事の裏側
日テレ梅澤アナのこぼれ話にズームイン!第7回「アナウンサーに必要なこと」
先日、インターンイベントの講師を私、梅澤と市來アナウンサーで担当しました!そこで多くの学生から質問をいただきました。 【写真】日テレ梅澤アナの新人時代!同期の佐藤真知子アナウンサー、滝菜月アナウンサーと声だし練習をする初々しいシーン 「アナウンサーはテレビに映ってない時、どんな仕事をしていますか?」 10年前、僕もイベントに参加して同じ質問をさせてもらったなぁと懐かしく思いながら答えていたのですが、意外と「アナウンサー」の仕事は皆さんに知られていない部分もあるのかもしれません。 私の場合、土曜日の朝は「ズームイン!!サタデー」(毎週土曜あさ5時30分~8時放送、一部地域除く)のオンエアがあるので必ずスタジオに向かいますが、それ以外の業務は毎週決まっておらず、様々な仕事をしています。 ズムサタロケやイベントで全国にお邪魔したり、番組やVTRのナレーションをさせてもらったり、野球シーズンは月に2回~3回、ジャイアンツ戦の実況があるので毎日野球中継を見てスコアを付けていたり…。 ある程度この辺りは想像できる部分ですかね。 今回は、そんなアナウンサーの仕事の裏側について、お話しできればと思います!
アナウンサーも入社1年目は雑用から始まる
インターンイベントで学生さんの質問に答える中、回答に悩んだのは、 「アナウンサーになって意外な仕事ってありましたか?」という質問です。 意外な…。そこまで大袈裟ではなくとも、今となっては当たり前でも学生だった頃に想像していなかった仕事はあったかなと、考えを巡らせていましたが色々ありました! あの時、質問してくれた学生も見ていてくれる事を願って紹介してみます。 アナウンサーは会社員ですので、交通費等の経費申請もしますし、勤務表も付けます。 僕が新人だった頃は、新人業務というのが決まっていて、毎朝9時前から、アナウンス部の備品の整理、発注、加湿器の水を替え、コピー用紙の補充、視聴率表を取りに行って、その日の新聞(スポーツ紙含めて)10紙を運んでそれぞれ読みやすい様にまとめて綴じて、大きなホワイトボードに先輩アナウンサーのシフトを書き込んで…、新人ならではの業務がありました。 懐かしい!!DXが進んだおかげで、今の作業は半分以下です(笑) メールの書き方、会社の電話の取り方も教わりましたし、電話が鳴ったらいつでもワンコールで取れるように自分の側に電話機を置いておくのは今も癖になっています。 ちなみに、バッグの中は、常にのど飴とタブレット、うがい薬に鼻うがいグッズが入っています。元々喉が強い方ではなく、他のアナウンサーよりもケアには気を遣っているかなと…。色々な対策を試してきた僕が特におすすめするのは「鼻うがい」。 南原清隆さんがオンエア後に必ずされているのを見て始めましたが、自分にも合っていました。梅澤式は大きなボトルに約200mの水を入れて、一気に洗います!スッキリです! 入社してから自分の番組につくまでは、先輩のロケやオンエアについて行かせてもらっていました。 「番組のスタジオって折り畳めるんだ…」と、使用しない時は隅に収納されているスタジオセットに驚いたのはこの時だった気がします。 先輩の仕事ぶりではなく、スタジオに驚いているのか!という感じですが(笑)。 もちろん、毎日の研修はみっちりと。 ただ、研修だけでは追い付かず、空いているスタジオを使って、声出しや原稿読みの練習をひたすらやっていた時期もありました。 アナウンサーと言えども、まだ生まれたてのヒヨコモード。担当番組が決まるまで、いや決まってからも万全の発声で情報を届けられるように「コソ練」は欠かせませんでした。 夜中に声を出していた時は、心配した警備の方が覗いて下さり、すみません~となったことが何度もあります。 後編では、入社3年目に訪れた「試練」について話していきます。 文/梅澤廉
@DIME編集部