「足りないのは、自分のゴール」。フットサル転向1年目の超新星・三宅悠斗はなぜリーグ戦で不発?自らに課した課題と意気込み|Fリーグ
【Fリーグ】ペスカドーラ町田 4-5 バルドラール浦安(11月4日/町田市立総合体育館) 【映像】「これは止められない!」元ブラジル代表の脅威の弾丸シュートの瞬間 ペスカドーラ町田は第13節で首位のバルドラール浦安と対戦。町田は残り21秒での失点で4-5で敗れた。今シーズンから町田に加入した20歳・三宅悠斗は、この試合に勝利するためになにが必要だったかを問われると「自分のゴールですね」と口にした。
チームに勝利をもたらす選手に
首位のバルドラール浦安と今節開始前2位につけていたペスカドーラ町田の首位攻防戦は“激闘”となった。 ホームの町田は2点リードで試合を折り返すが、ハーフタイム直後に2失点。それでも再度自分たちの流れを引き寄せると、30分と31分にクレパウジ・ヴィニシウスが2得点を挙げ、再び2点リードの状況をつくり出した。しかし逃げ切ることができず2点差を追いつかれると、最後は残り21秒で浦安に5得点目を決められ敗戦した。 惜しくも勝ち点を逃した町田だが、ポジティブな側面も多く現れていた。 特に目を引いたのが、町田の3rdセットだ。原辰介、阿部瑠依、中村心之佑、そして三宅悠斗。得点こそなかったものの、前線から勢いよくプレッシャーをかけると、浦安のディフェンスラインをかき乱した。 この3rdセットのピヴォとして出場していた三宅はセット間でのコンビネーションが取れていると話した。 「紅白戦でも、原さん、心之佑、瑠依と組むことが多いので、コミュニケーションも取りやすい。原さんという“守備の職人”がいて、自分も助けられています。いつも『ボールを持ったら前を向いて勝負していいよ』と言ってくれてるので、プレーがしやすい」 今シーズンから完全にフットサルに転向した三宅は、オーシャンカップで3試合4得点と注目が集まった。しかし、リーグ戦での得点は第9節の名古屋オーシャンズ戦での1点にとどまっている。この日の試合でなにが足りなかったかを尋ねると「自分のゴールですね」と口にした。 「貪欲にゴールを目指さないと、と思います」 それでも、自信をもっている部分もある。三宅は、戦術のところではまだ未熟な部分はあると認めつつも「1対1の局面や、切り替えのところは負けたくない」と闘志をむき出しにした。自分の強みと、弱みを理解した上で「自分のゴールだけでなく、チームの勝利と守備での貢献も視野に入れながら頑張っていきたい」と意気込みを語った。 この敗戦で3位となった町田の、首位浦安との勝ち点差は8に広がった。それでも「優勝を目指していることは変わりない」と力強くここからの巻き返しを誓う。 「1年目からいっぱい試合に出させてもらっているので。自分の結果も出さないといけないですが、まずはチームに貢献できるように頑張っていきたい」 残り14試合。攻守に渡って躍動する三宅の姿が見たい。