人気投資系YouTuberが語る、勝つ投資家になるためのマイルール「良い投資家であるためには人間関係が大事です」
2024年3月4日、日経平均株価が初の4万円の大台を達成した。「失われた30年を奪還した」と注目を集める一方で「現在の経済環境は当時と異なる」といった声も上がるなど、その評価は分かれている。 そんな投資への関心が高まる中、今回フィーチャーするのは、Ken/1UP投資氏(X:@KenichiShimada2)。自身が運営する投資系YouTubeチャンネル「1UP投資部屋」では専業投資家としての視点から、投資情報をわかりやすく解説している。 みんかぶマガジン短期連載第4回は、彼の投資遍歴と投資におけるマイルールについて話を伺った。連載全6回の第4回。
東大経済学部のゼミがきっかけで口座を開く
ーーまず、Kenの投資遍歴を教えてください。 株式投資に興味を持ったのは大学1年生のときでした。もともと株かFXをやってみたいなという想いがあって、アベノミクスの動向を見て、資産を築くには株やFXに挑戦する必要があると感じ、大学に入学してすぐに始めたいとぼんやり思っていました。 そして投資を始める決定打となったのが、『東大院生が考えたスマートフォンF』」(田畑 昇人著、扶桑社)を書店で立ち読みしたことでした。スマホは持っていたので、とりあえず挑戦してみることにしたんです。 ーーそこから、株式投資にシフトしたきっかけとは? 1年間FXを経験した後、大学2年生で金融の知識が学べるゼミに参加しました。このゼミは、証券投資を行わなければ単位が得られないというユニークなカリキュラムだったんです。 また、ゼミでは「FXだけでなく株も扱え」という方針で、最初はたしかSBIの証券口座を開設して、株式も触りはじめました。以降、本格的に株式投資をするようになり、現在にいたります。
投資で大事にしていることは「人間関係」
ーーここからは、Kenの投資におけるマイルールについてお聞きしていきます。 まず、私が投資で最も重要と考えているのは「常に謙虚であること」です。大きな利益を得た際、自己過信に陥りがちですが、そこで油断すると失敗することが多いです。 投資の成功には確かに実力が必要ですが、運の要素も無視できないと考えています。投資成功は実力と同じくらい運も大切だと思っています。 例えば、ある銘柄で50%の利益を得られたとしても、20%止まりの銘柄もたくさんあるわけです。そしてその差の約30%については、市場全体の運に左右されるものであると考えるようにしています。 そう考えると、パフォーマンスの一部も運によるものとして捉え、自分の実力を冷静に評価することが大切なのです。また、この姿勢は人間関係を円滑にする上でも同じことが言えますよね。 それこそ謙虚で話しやすい人には、相手も話しかけやすいから情報が集まってくると思っていて。そういう意味でも人間関係の構築は非常に重要だと考えています。