桂由美さんのトレードマークのターバン、着けるきっかけは母の急死だった 自身のYouTubeで明かす
ブライダルデザインの第一人者として世界的に活躍したファッションデザイナーの桂由美(かつら・ゆみ、本名・結城由美=ゆうき・ゆみ)さんが4月26日に死去していたことを30日、株式会社ユミカツラインターナショナルが公式サイトで発表した。94歳だった。 桂さんといえば、トレードマークとも言えるのが季節ごとに変わるターバン。2022年にアップされたYouTubeで、桂さん自身がその秘話を明かしていた。 ターバンを着け始めたきっかけは、桂さんの母が急死したことだったという。遺品の帽子をかぶったところ、まるで頭にフィットせず。そこで、葬式の後に帽子デザインの大家で、昭和天皇・皇后両陛下の帽子も作っていた平田暁夫氏に相談したのだという。 その際、帽子をかぶる代わりにターバンはどうかと桂さん自身がデザインを平田氏に描いて提示。それを見た平田氏から「それはいいね」「顔の幅が広いから両サイドにパッド入れて膨らませましょう」などとアドバイスを受けた。そこで平田氏に製作を依頼すると、快諾された。 動画で桂さんは「(2014年に平田さんが)お亡くなりになるまで26年間作っていただいたんですが、150個近くたまった。いま残っているのは130個くらいですが」と話し、様々な色のものを季節によって選んで着けていると明かした。平田氏のもとには、桂さんのようなターバンを作ってほしいとの依頼が数多く寄せられたそうだが「あれは桂さん独自のものだから」と言って断っていたと聞いたという。
報知新聞社